企業内弁護士(志望者)の備忘録

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インハウスを志望するに至るまで その1 はじめに

弁護士にもいろいろあるが,「人権派~」やら「国際~」やらはともかく,「企業内弁護士」*1と聞いていう言葉を聞いて馴染みのある人がどれだけいるのかわかりません。

現在,日本には1700人を超える企業内弁護士がいます*2*3。要するに企業に所属している弁護士が「企業内弁護士」であり,実体としてほとんど法務部のサラリーマンと変わらないことが多いようです。違いといえば弁護士登録しているかどうか,その気になれば法廷に立てるかどうかでしょうか。

2001年の時点では68人しかいなかった企業内弁護士が,わずか15年でここまで増えた理由はいくつもあるのでしょうが,大きな理由は①司法試験合格者の急増と②企業間での需要の増加にあると思われます*4

私は司法制度改革が始まった後に法曹を志した人間であるため法科大学院制度と新司法試験の開始が弁護士業界にどのような影響を与えたか実感としては知らないし,このあたりの分析に大した興味もないので深入りはしませんが,とにかく企業内弁護士はこの10年で激増しました。

企業内弁護士が増えだしたころ(2007年~2008年あたり?)は,弁護士事務所を経験してから企業に「転職」する弁護士が多かったようですが,近年は司法修習*5終了後直ちにインハウスになる方も増えているようであり*6,かくいう私もその一人です。

そんなわけで,私がなぜインハウスを志望するに至ったか,(個人が特定されない程度に)つらつら書き連ねることにより備忘録とするとともに,法科大学院生やら予備試験受験生やら法学部生やらの参考になれば幸いであると思い,ブログを開設した次第であります。

 

*1:業界の皆様は「インハウス(インハウスローヤーの略)」と呼ぶことが多い気がするし,私も普段はそう呼ぶので,以下ではインハウスとも言います。

*2:統計|日本組織内弁護士協会を参照。これは2016年7月時点の数字であり,素人的直観では今後もしばらくは増加していきそう。

*3:弁護士のおよそ20人に1人が企業内弁護士であることになります。

*4:この点に関し,「3000人合格を目指したことで引き起こされた「就職難」と、「インハウスローヤーの増加」「企業の弁護士採用」とは一緒の文脈で語られるべきことではないだろう。そもそも、この弁護士人数増加の旗印であった3000人という数字に、明確な根拠はない。一方で、企業は純粋に自社の戦略に合わせて人事を行う。弁護士界の根拠のない人数論は、弁護士界というインナーサークルの論理であり、企業には、まったく通用しないのだ。」(インハウスローヤーとして企業内で働く胸中「弁護士人数増加」のドグマを支えるためではない|弁護士界の憂鬱 バブルと改革に揺れた10年|ダイヤモンド・オンライン)との指摘がなされています。

*5:司法試験合格後,法曹になるために行われる研修のようなもの。現在はおよそ1年間行われます。

*6:人に伝え聞いた話なのでどこまで正確な情報かはわかりません。